最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「栞~!」

「えっ……?わっ……!」

 ぼんやりと考え事に耽っていたら、突然明李君が私に抱き着いてきた。

 明李君の大きな声が聞こえ、驚いて顔を上げる。

 その瞬間、明李君の顔が近距離にあってつい固まってしまった。

 ……っ、こ、この体制って……。

 明李君の抱き着いてきた時の勢いが凄かったのか、座った状態での壁ドンされている感じになっている。

「あ、明李君……。こ、この体制は……。」

「……あっ、ごめんね栞!苦しかったよねっ!?すぐ離れるからっ!」

 明李君を呼んで、この体制をどうにかしてもらう。

 明李君も驚いていたのか、急いで離れてくれて大きく深呼吸をしていた。

 び、びっくりした……。

 まさかこんな短期間に、二回も壁ドンなるものをされるなんて……いや、明李君のは事故だと思うけどっ……。

 それに今は、明李君も体操服に着替えている。

 いつものパーカーも着ていて、フードも被っている。

 だけど至近距離だということもあって、思わず緊張してしまった。

 あ、明李君に抱き着かれてるのは慣れてるけど、あの距離は流石に……。