最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 プレーしてるしーちゃん、体の力を抜いている感じがする。

 でも、手加減してもあんなに強いスパイクを打っているんだから……やっぱり不思議だなぁ。

 しーちゃんには、分からないことと不思議なことしか浮かんでこない。

 それくらい、何もかもが闇に包まれてるから。

 だけどそんなしーちゃんを、僕はどう思っているのかな……。

 新さんや明李君みたいな、好意を持っているわけじゃないと思う。

 でも自分の気持ちにもやがかかっているばかりで、時々刺されたように痛む。

 ……これ、まさか本当にね。

 僕が持っている気持ちが、本当に新さんたちと同じだったとしても……きっと僕には手を出せない。

 新さんがライバルだって言うのも無謀だし、新さんのことを誰よりも尊敬しているから……僕は応援することしか……。

「和向?どうした?」

「……っ、ううん、何でもないよ~。」

 疾風が不思議そうな表情で僕のことを見つめてきているけど、慌てて左右に首を振る。

 だけどその時に、疾風が苦しそうな表情をしている事にも気付いた。