最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 ……ううん、考えてても何も分かんないよ。

 僕は無理やり自分を納得させるために、言い聞かせるようにその言葉ばかりを反芻させる。

 その時、女の子たちのコートから乾いた音が響いた。

 その音が気になってそっちのほうを向くと、しーちゃんがボールを相手コートに入れる途中だった。

 ……っ、しーちゃんってやっぱり、分かんないや。

 そのまましーちゃんは大きくジャンプして、重みがありそうなスパイクを相手コートに入れた。

 しーちゃんはその後、何事もなかったかのように着地。

 するとその直後、しーちゃんと同じグループの女の子たちがわぁっと騒ぎ始めた。

「柊木さん!今のどうやってやったの!?」

「コツとかポイントとか、是非教えて!」

「当日も柊木さんと同じグループが良いなぁ……!」

 しーちゃんは騒がれることに慣れていないのか、あははと苦笑いを浮かべている。

 だけど、女の子たちがここまで騒ぐ気持ちも……分かる。

 球技大会当日は同じ学年の全部のクラスが均等に混合されて、大会を開催する。