最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 都真君が何のことを話しているのかさっぱりで、思わずそう言ってしまう。

 狼って……ここには動物はいないけど……。

 首を傾げながらそう言うと、都真君は一瞬驚いたような表情を浮かべた。

 けれどすぐに苦笑いを零し、「もしかして……。」と前置きしてからこんなことを口にした。

「栞先輩って……鈍感ですか?」

「ど、鈍感っ……!?」

 そんなことを前にも疾風君たちに言われたような気がして、あからさまに肩をしゅんと落とす。

 私……そんなに鈍いって思われてるのかな……。

 月魔城学園に来るまではそんな指摘をされたことなかったから、結構心に来てしまう。

「あっ、いや、先輩がどうとかそういうわけじゃなくて……本当にただそう思っただけで……!」

 都真君はそんなことを慌てて言いながら、申し訳なさそうに眉の端を下げている。

 あ……都真君に気を遣わせちゃったな……。

 きっと都真君の考えていることと私の考えていることは違うんだ。

 そう考えると悪いのは私じゃないのか、と思って私もこう言う。