最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

 だけど、この状態だとお仕事ができない……。

「す、皇先輩……。あの……。」

「世妖って、呼んで……?」

 皇先輩にどうにかして離れてもらおうと思い、名前を呼ぶ。

 でも、私が言葉を言う前に先輩がそんなことを言った。

 私の耳のすぐそばで言われた為、先輩の吐息が当たってくすぐったい。

「せ、世妖先輩……?」

「先輩はやだ。せめてさん付け。」

 先輩の望みに沿うように苗字を名前に変更したけど、先輩はそれが嫌だったらしい。

 確かに私、世妖先輩だけはさん付けじゃない……。

 先輩もさん付けにしないとダメだよね、と考えて私はこう口にした。

「じゃあ……世妖さんで良いですか?」

「ん。それで良い。」

 世妖さんはそう言って、私を抱きしめる力を強くした。

 だ、だけどあんまり抱きしめられると、やっぱり作業がしにくい……。

「世妖さん、まだお仕事が終わっていないので……少しだけ離していただけませんか?」

 世妖さんには申し訳ないけど、抱き着かれたままだとお仕事ができない。