静かな朝の生徒会室。

　創さんのお手伝いとして書類整理をしていた時、こんなことを提案された。

「神菜さん……生徒会に、入っていただけませんか？」

「……え？」

　どうでしょうか？なんて言う創さんに、思わず驚きの声を洩らす。

　ど、どうでしょうかって言われても……。

「あ、あの、創さん……。どういうこと、ですか？」

　これは生徒会勧誘と捉えてもいいのだろうか……？

　私の問いに、創さんはふふっと上品な笑みを零した。

「そのままの意味ですよ。神菜さんは成績も優秀で、生徒会に十分な人材なんです。最近は生徒会も人手が足りていなくて、少し困ってしまっているんですよね。」

　苦笑いを浮かべ、眉の端を下げている創さん。

　確かに創さんは今も疲れている顔をしているし、この書類の量だって膨大すぎる。

　人手が足りないって言うのは本当だと思うけど……私にはきっとできないと思う。

　生徒会には興味があるけど、今入ればあと入りになってしまう。

　そうなると他の役員さんたちは納得しないだろうし、良くは思わないだろう。