「俺、なかなか女の子と二人っきりになれないんだよね。
あ!でも、こいつら部屋には入って来ないから。
俺の部屋に行こう」


と、一夜は私の手を握り、広いリビングの奥の部屋へ向かい歩いて行く。


マンションだけど、本当に広い家だな、と、チラチラと辺りを見回し思う。


リビングも、30畳以上ある?



その一夜の部屋は、とても広くて。


広い部屋の真ん中に、大きなベッドがあり、
サイドの壁に大きなテレビが掛かっている。


その前に、ソファーセットがあって。


あの奥の扉は、ウォーキングクローゼットとかかな?


広いのもそうだけど、あまり物もなく、綺麗な部屋。



「片付いてるね?」


「真湖ちゃんが来るから、片付けたんだよ。
見られたくないものとか、あっこのクローゼットに全部突っ込んで」


やはり、あの扉の向こうはクローゼット。


それにしても、一夜の見られたくないものって?


頭に、拳銃やら白い粉やらが浮かぶ。