頭の中に、ゴン、ゴン、という鈍い感覚が響く。
 少女はこれに若干の快楽を覚えた。
 そして、彼女はいつも最後に、自身の首を絞めた。
 手で輪を作り、組んだ親指を喉仏に掛けてグッと押すと、だんだん息が薄くなって頭が回らなくなる。
 ふわふわとして、目の前の景色がチカチカし始める。
 ああもう駄目だ、息ができなくなる、というところで少女の手は解かれる。
 そしてまた、自分は何をしているのかと自問する。
 自分で自分を傷つけるなんて、外道だ。
 自問は自責に変化する。