幼なじみの告白。



【千紗 side】


目を覚ますと、見慣れない天井が視界に入ってきた。


窓の外からは、走り込みをしているであろう野球部員たちのかけ声が聞こえる。


そして、グラウンドは夕焼けのオレンジ色に染まっていて……。


「あっ、起きた?」


……え?


声がしたほうへ反射的に顔を向けると、そばで朔が私のことをじっと見ていて固まってしまう。


「あ、れ。えっと、私……?」

「ここは、保健室。千紗、朝礼前に教室で突然倒れたんだよ」

「え?!」


私、倒れたの?!


「あら。目が覚めたのね」


朔の話に私が驚いていると、保健室の先生が声をかけてくれた。


「体調はもう大丈夫かしら? あのね、彼があなたのことを、お姫様抱っこしてここまで運んできてくれたのよ?」

「えぇぇ!?」


うそ。あの朔が私をお姫様抱っこしただなんて、信じられない。


「ちょっ、先生。わざわざ千紗に言わなくても良いじゃないですか」

「えーっ、良いじゃないの。本当のことなんだから」


朔、顔真っ赤だ。てことは、本当なんだ。


うわー、せっかくの好きな人にしてもらったお姫様抱っこを全く覚えていないだなんて!


自分を恨む……!