幼なじみの告白。



罪悪感が俺を襲う。


昨日、俺が西山に『俺は千紗のこと……好きじゃない』って言ってるところを千紗に見られていたみたいだし。


もしかして、それがショックで眠れなかったとか……?

っていやいや。何を考えてるんだ、俺は。


千紗はあのとき、図書室で借りた本を廊下に落としていたけど、そんなことあるはずない。

だって千紗には、花占いをして相手の気持ちを知りたいくらい好きな奴がいるんだから。


俺は、保健室のベッドで眠っている千紗の顔をじっと見つめる。


……可愛い。


ずっと見ていたいくらい可愛い。


千紗の顔をこんなにも近くでちゃんと見たのは、いつぶりだろうか。


目を閉じているとよく分かる、長いまつ毛。

筋の通った鼻に、桜色の唇。


歳を取るごとに、ますます可愛くなっていく千紗を見るとやけにドキドキしてしまって。


最近の俺は、千紗の顔をまともに見れないでいた。


だから、つい『用がないなら、こっち見ないで』とか、千紗に冷たいことを言ってしまったりもした。


「……ごめん」


俺は、眠る千紗に向かって謝る。


本当は千紗のことが好きなのに、『好きじゃない』とか言って。

今までキツい言葉を沢山言ってしまって、ごめん。


俺は、千紗の頭をそっと撫でる。


昨日からずっと、千紗に謝りたかった。


もう遅いかもしれないけど、千紗が目を覚ましたら……ちゃんとお前に謝って、俺の本当の気持ちを話しても良いか?