幼なじみの告白。



【朔side】


朝のホームルーム前。話があると、教室で千紗に声をかけた俺。


「朔、ごめん。私、ちょっとトイレに……」


そう言って自分の席から立ち上がった千紗の身体が、突然俺のほうへと倒れてきた。


「おいっ、千紗!?」


俺は千紗を咄嗟に抱きとめ、床に倒れずにはすんだけど。


千紗、顔が真っ青だ。やばい、大丈夫かよ……。


「おっ、安東。こんなところでお前、仲田さんのこと抱きしめちゃって」

「見せつけてくれるねぇ。ふぅ〜っ!」


クラスメイトの冷やかす声に、イラッとする。


こんなときにまで、人のことからかって。
何が楽しいんだよ。

同い年だけど、こいつらほんとガキだな。


どういう訳か、教室で千紗と話すだけでクラスの一部の男子に今みたいにからかわれる。

それは、俺だけに限ったことではないけれど。


だから、教室で千紗と関わるのは嫌だったんだ。


精神年齢の低い男子たちに、からかわれたくない。


そんなちっぽけな理由で、俺は始業式の日に『俺に話しかけるな』って千紗に言ってしまった。


あのときだって、そうだ。