翌朝。


はぁ……。今日はなんだか頭が痛いような。


昨夜、よく眠れなかったからかな?


朔に、今日一体どんな顔して会えば良いのか分からなくて。一睡も出来なかった。


「千紗、おはよ〜!」

「あっ、おはよう。マコちゃん」


私が登校してくると、昇降口のところでマコちゃんにバッタリ会った。


「あれ? 千紗、何だか顔色悪くない?」

「えっ? そっ、そうかな?」

「具合悪いなら、保健室行く?」


マコちゃんに昨日の朔とのことは話していないし、余計な心配はかけたくなかった。


「いっ、いいよ! 私はこの通り、元気だし」


ぐっと力こぶを作るようにしてみせると、マコちゃんはクスッと微笑む。


「なら、良かった。それじゃあ千紗、教室行こうか」