「はぁーーーっ」
この日の授業が全て終わり、放課後。
「どうしたの? 千紗。さっきから何度もため息ついちゃって。幸せが逃げていくよ?」
「マコちゃ〜ん」
私は、クラスメイトで友達のマコちゃんに抱きつく。
「どしたの? もしかして、今日の昼休みに西山にイジワルされたことまだ気にしてる? ほんと、アイツも子どもなんだから。愛情表現が間違ってるわ」
マコちゃんが、ぷんぷんと怒る。
「ううん、西山くんのことはもう良いの。そうじゃなくて、あのね……」
私は、朔が花占いをしたことがあると言っていたことをマコちゃんに話した。
まさか、朔に好きな子がいるなんて……。
そんなことを今まで考えたことすらなかった私にとっては、ショックがかなり大きい。