「わーーっ!!」
西山くん、『安東』って朔の苗字は、言っちゃダメーっ!
私は、西山くんの言葉を遮るように大声を出すと。
西山くんの口を、咄嗟に自分の手で塞いだ。
教室にいる他のクラスメイトたちは、何事かとこちらをちらちらと見ている。
うっ。皆に注目されて、私ったら恥ずかしすぎる……。
きっと今、私の顔はゆでダコみたいに真っ赤になっているに違いない。
「ははっ。仲田ってマジであいつのことが好きだったんだ」
私が朔を好きだって、西山くんに話したことはないはずなのに。
どうしてバレてるの!?
「ほーんと仲田って、面白いくらいに分かりやすい」
西山くんが、私の手にあるマーガレットに目をやる。
「そうだ。仲田をからかったお詫びに、俺が協力してやるよ」



