「そりゃ今までは俺たちが統括してたから」
「今はちがうの…?」
「反乱が起きてるってことは、今まで1つだったチームが分かれたってことだろ。
ってことは、そこに良いように乗っかってくる他も増えてくる」
「他…?4つ以外にもいるの…?」
「んなの数えきれないほどいるっつーの。わかりやすいのを出せば、その噂を聞きつけた無名な暴走族とか」
この街は妙に静かで、不気味なくらいに安心だった。
でもそれはこの街に散らばっていた4つの不良グループが統一感を出していたからで。
だけどもう、そうではなくなりつつある今。
「Rain shadow含め4つのグループは暴走族なの…?」
それはずっと気になっていたこと。
“暴走族”という名前が出たいま、彼らもそうなのかなって。
もしそうなるとお兄ちゃんは暴走族だったってことだ。
「たぶんちがう。だって俺ら暴走してねぇし」
いや、暴走してないからちがうってのは理論的にズレてるんじゃ……?
「それに“夜露死苦”なんて文字ったボンタンみたいな特攻服だって着ない。あんなのダサすぎ。
前なんか“真実”って書いてあるの着てた奴らが乗り込んできてさ、どこが真実だよ」



