Rain shadow─偽りのレヴェル─





「赤矢も人気だ。関西弁だから刺さる奴には刺さる」


「あ、それは分からなくもない…かも」


「遼成はチャラくて絡みやすいから人気だし、霊池も無口だけど害がないから人気。
爽雨も真面目なとこが珍しくてわりと人気あった。俺は……さっきのとおり」


「……みんな人気ってことだね」



うん、これで解決だ。

誰が、とかじゃない。

きっとそれぞれ“推し”のようなものがあるのかなって、アイドルと同じだと思おう。



「ねぇねぇ!あの制服って朱雀のトップしか着ないって噂の制服じゃない!?」


「ちょっ、トップどころかRain shadowの久遠さんと水本さんじゃない…!!」


「え、めちゃくちゃかっこいいんだけど…!!Rain shadowの幹部はイケメン揃いっての、噂だけじゃなかったんだ…!!」



今度は帰宅途中の女子高生とすれ違うたびに同じ会話が聞こえてくる。

そして久遠 綾都の人気具合は予想どおりだったけど、お兄ちゃんもなかなかに人気だったことを知った。



「やっぱりここらへんはすごく平和な感じ…するよ、」



住宅街に入って静かになってきたところで、とりあえずは会話を出してみた。

初めて一緒に帰る人だからか、無言がどこか落ち着かなくて。