綾羽のこと……知らないの……?
じゃあどうしてお兄ちゃんを追い詰めることができたの…?
ってことは、綾羽の正体を知っていたのは……翠加さんとお兄ちゃんだけってこと…?
「翠加の男なんだろ?最後に呼ぶくらいだもんな、お前も浮かばれねェなあ水本」
「───っ…!!」
「お、やっぱりそうか?それを聞き出すために俺はここにいるんだ」
縛り付けられて身動きの取れない身体。
絶体絶命、仲間を呼びたくても呼べない状況。
これは、その当時の翠加さんも味わった状況なんじゃないかと思ったとき。
わたしは、とあることに気がついてしまった。
「…“翠加”に、あのときお前はなんて言ったんだ、」
「あー?」
「お前が翠加をここで…殺した日だよ、」
「んー、ひとりだけ仲間を呼べっつったんだっけか。翠加だけじゃつまんねェからよ」
そのひとりに、彼女は“アヤハ”を選んだ。
「そしたら“アヤハ”の一点張り。Rain shadowにそいつはいるか調べてもぜんぜん情報もねェしよ、」
「……アヤハの名前、フルネームで知ってるのか、」
「知らねェな。だから聞き出してぇんだよ今」



