Rain shadow─偽りのレヴェル─





「久遠…!!」



またもや新顔。

息を切らしたように走ってきつつも、汗ひとつかいていない白すぎる肌をした男が現れた。



「どした霊池。おまえそんな声張れたの」


「佐狐とお前が揉めてるって下の奴らに聞いたんだ。…無事、なのか」


「いやお前が出るほど揉めてねぇし」



この人がGhostの総長、3年の霊池 仁…。

着々と揃っていく名前と顔たち。



「向こうで赤矢が暴れてるらしい」


「また?」


「あぁ。だから佐狐が向かってるけど、あいつが久遠の次になに考えてるかサッパリだ」


「…まぁ否定はしねぇけど」



まだ見ていない顔がひとつだけある。

名前にしか聞いてなかったけど、それは今の会話で出てきた人だ。


───パリーーンッ!!



「きゃっ……!!」



どこかの窓ガラスが割れた音。

びっくりしてついうずくまってから、とんでもないことに気づく。


……どうしよう、今の声……聞かれた…?



「…霊池、向こうの様子見てきてもらっていい?かなり暴れてたら俺が出るから」


「…わかった」