最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 明李君からこれで離れられる……とほっとしていた時、左隣の椅子が引かれる音がした。

 ……ま、まさか、ね。

 そう思いながら、左隣に恐る恐る視線を向ける。

「ふふっ、栞と隣の席なんて幸せだなぁ~。」

 そこには、にこにこ笑顔で私のほうを見ている明李君がいた。

 と、隣の席だとは、思ってなかった……。

 でも明李君とももっと仲良くなりたいのは事実だし、慕ってくれているらしいから私も嬉しかった。

 これから、更に楽しくなりそうっ……!

 私は一人、頬を緩ませてこれからのことに胸を躍らせていた。



「か、歓迎会……ですか?」

 その日の放課後、いつもの中庭に行って新さんとお話をする。

 その時に歓迎会という単語が聞こえてきて、私は思わず首を傾げた。

 歓迎会って、どういうものなんだろう?会ってついているから、何かのイベントなのかな?

 無知すぎる私は歓迎会という単語もあまり聞きなれていないため、不思議に思って新さんに聞いてみることにした。

 それにどうして、歓迎会を?