最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 それに恋愛的な意味……では絶対にないしっ!

 ……でも、そう納得したのは良いけども……。

「明李君、そ、そろそろ離れてくれない、かな……?」

 さ、流石にずっとこの体制は無理だよっ……!

 クラスメイトからの視線が凄いし、い、いたたまれない……。

「やだっ!栞と一緒にいるもんっ!」

 だけどそう大きな声で言われてしまって、うっ……と言葉に詰まった。

 別にこの体制が嫌なわけじゃない。でもさっきからずっと……だから、恥ずかしさが……。

 助けを求めるように二人のほうに視線を向ける。

「……頑張れ。」

「しーちゃん、頑張って~!」

 でも結局そう返されてしまって、途方に暮れてしまった。

 ……も、もう諦めるしか、ないのかなぁ……。

 そう諦めかけた時、タイミング良くチャイムが響いた。

「むぅ~、チャイムめ……。」

 明李君はそう言いながらも、私から腕を解いてくれた。

 よ、良かった……。とりあえず離してもらえて……。

 嫌ってわけじゃないからいいかなぁ……とは考えていたけど、至近距離での耐性はないから恥ずかしかった。