最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 そのままベッド?のようなものに座らせてくれ、新さんがこう言った。

「ちょっと待ってろ。」

 ……一人にはなりたくないけど、新さんを困らせたくはない。

 私は小さく頷いて、新さんを待った。

 ここって……新さんのお家?だよね……。

 以前二回来た事ある新さんのお部屋だったから、何となく覚えていた。

 今回で三度目だ……と反省する。

 いくら怖かったって言ったって、新さんにここまでさせてしまったのには罪悪感を感じてしまう。

 今までも、任務とかで怖い思いをした事は何度かあった。

 だけど魔力が使えていたから、何とかなっていたんだ。

 でもこれで……ようやくはっきりと分かってしまった。

 ――私は、魔力に頼りすぎていたって事に。

 魔力があるから大丈夫、抵抗できる……そんな慢心が今回の事態を呼んでしまったのかもしれない。

 常日頃から魔力じゃなく、自分の力で生きていれば良かったのかもしれない……。

『あんたみたいな魔力を持った子なんて、恐ろしいのよ!』

 ……そんなの、私がよく分かってる。