最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 そういえば、強制登校日も来ていないって人……大丈夫なのかな。

 新さんのあんまり学校に来ていない発言を聞いて、その事がなんだか心配になった。

 疾風君たちが言っても聞かないってことは、きっと相当学校に来たくはないんだろう。

 でも来ないとその人の立場が危ういよね……。私が気にすることでもないかもしれないけど……。

 私はどうすればいいのかとぐるぐる考えながら、新さんとの会話を再開した。



 翌日になり、いつも通り疾風君と和向君の二人と話をする。

 その時に昨日新さんに聞いてみたことを、二人にも聞いてみた。

「この学校って喧嘩とか、起きることあるの?」

「喧嘩?何で急に?」

 即座にこう聞かれてしまい、あー……と言葉を濁してしまう。

 いや、隠すことでもないから濁す必要もないんだけど……言っていいのかと思ってしまった。

 でもここで言わないと怪しまれる確率が高くなりそうだ……。

 元宮神菜だということでも騙してしまっているから、これ以上の嘘は吐きたくない。