最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「なら良いんだ。まぁ、栞に何かあったらその輩どもを始末しようかと思ってたから良いんだけどな。」

 し、始末……。なんだか物騒だ……。

 私はその言葉に苦笑いを浮かべながら、思ったことを聞いてみた。

「新さん、少し気になったんですけど……この学園って喧嘩とかってあるんですか?」

 種族のこともあるし、そういういざこざとかが起きちゃうのかな……?

 新さんは私の疑問を聞いて、思案するように唸った。

「喧嘩、か……。俺はあまり学校に来ないからどうだかは知らないが、種族の問題やいざこざは起こってしまうからあるかもしれないな。多分、こういうのは疾風たちに聞いたほうが早い。」

 が、学校に来ないってのは大丈夫、なんだろうか……あはは。

 だけど新さんはこうやってお話してくれるから、きっと大丈夫……なはずだよね。

 それに疾風君たちにも聞いてみたほうが良いと思うし、情報はたくさんの人に聞いたほうが確かだ。

「そうですね、疾風君たちにも聞いてみます。」

 私は新さんにそう返し、ふっとある事を思った。