最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 ここは引けないっ……!

「あぁ!?お前人間だろ、分かってるのかよ今の状況!」

 わ、分かってはいる……けど、ここでこの人を助けないと後悔することになる。

 それに見捨てるだなんて、私にはできない……っ!

「分かって、ます……!でも、こんなこと、しないでくださいっ……!」

 恐怖で足がすくみ始めている。

 でも、そんなことに構ってられない……!

「お願い、です……!人のことを、傷つけないでください……!」

 半ば懇願するように大声ではっきりと言い放つ。

 お願い、届いて……っ。

 祈るような気持ちで男の人を見続けていると、男の人たちは興が冷めたようにため息を吐いた。

「はぁ……今時こんな偽善者いるんだな。なんか、もうどうでもよくなってきた。」

「俺も。もう行こ。」

「つまんなかったな、あいつもあの人間も。」

 そんな言葉を零しながらもどこかに行ってくれた男の人たちに、ほっと胸を撫でおろす。

 よ、良かった、何とかなって……。

 最初はどうなるかと思っていたけど、話し合いで終わらせることができて良かった……。