最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「ふっ、面白くなりそうだな。」

 面白い事と興味深い事が好きな俺は、そんな事で頬を緩ませていた。

 しかし……疾風と和向の言葉が引っかかるな。

 新に前、柊木のいじめについて調べろと言われた事がある。

 その時、疾風と和向にも柊木のことを確認しておいた。

『栞ってなんか、隠してる事あるっぽいんです。』

『僕たちにも分からないんですけど、何かはあると思います~。』

 そう言われた事をふと思い出し、ますます訳が分からなくなる。

 話によると、編入した理由も分からず元宮神菜も知らず……極めつけには魔族や人外よりも勉強運動共に能力が高い。

 そんなチート能力を持った奴は元宮神菜くらいしかいないと思っていたが……あんな地味女が持ってるとはな。

 だがこれで、また分からない事が増えたな。

 唯一分かることと言えば……柊木は謎が多すぎるということだ。

 要は、現状何も分かっていない。

「久々に、血が騒ぐな。」

 俺は政府とも繋がりを持ってるから、自分で言うのもなんだが顔が広いほうだ。