最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 柊木の瞳は曇りが見えず、新の言った通り綺麗な瞳をしていた。

「本当に新の言う通りだったな。こんなにも瞳が澄んだ奴とかいるのかよ……。」

 無意識に呟き、ある事を考えだす。

 何故こんなに純粋な瞳をしているんだよ。珍しいってものじゃないだろ、これ。

 曇りがないどころか澄み渡っていたし、マジで何なんだよ……柊木は。

「翔葉さん、大丈夫ですか……?」

 目の前にいる柊木は何を勘違いしたのか、そうやって尋ねてくる。

 大丈夫とかの問題じゃないんだけどな……。

 それに、柊木は俺のこと怖いんじゃないかったか?

「……っ、いや、何でもない。」

 あー、もう訳分かんねぇ……。

 そう思いながら視線を外すと、何故か柊木は表情は悲しそうなものへと変わった。

 そこにも気付いた新が、俺にこんな事を口走ってくる。

「翔葉、栞を悲しませるな。」

 ……こいつの過保護っぷりも意味分かんねぇし……。

 新からは甘ったるい雰囲気が醸し出されているし、なんかもうこの空間にいるのきっつ……。