最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「別に凄い事じゃないと思うぞ。俺らはこの学園でのただの対抗する為の道具に過ぎないんだ。」

「何かあった時の尻拭い要員でもあるし~。もちろん、幹部になれた事を後悔なんてしてないけどね~。」

 ……この二人は時折、寂しそうな悲しそうな顔をする。

 まるで何かを抱えているような、気にしているような……。

 二人は幹部が凄い事じゃないっていうけど……。

「私は二人のこと、凄いって思うよ。」

 その言葉に目の前の二人は、驚いたような表情で私を見た。

 だけど、私はそんな二人にお構いなしで言葉を続ける。

「幹部って事はよく分からないんだけど……それだけ二人が認められてるって事なんじゃないかな。」

 大事な役割に就けるってことは、相当実力が高いってことだ。

 だからそうやって卑下するような言い方は、してほしくない。

「だからもっと、自信を持っていいんだよ。」

 諭すように、二人に向かってそう話す。

 私は部外者だけど、この気持ちはきっと大事だ。

 マイナスになるような事は、みんなには言ってほしくない。