最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「しーちゃん、何か考え事~?」

「……っ、あ、う、うん。ちょっとね……。」

 和向君、たまに鋭い時があるからちょっとだけ警戒してしまう時がある。

 だけど変に突っ込んでこないから、気が楽なのも事実。

「悩みがあるなら聞くよ~?」

 そう聞かれてしまって言葉に詰まる。

 流石に私が聞くのは卑怯だと思う。自分は答えられなかったくせにって。

 でも……人を頼るってことも、学習したほうが、いいのかな……?

 だ、だけどこれは、頼ってるって事にはならないよね……。

 ……う、うーん……でも、気になるものは気になってしまうっ……。

 私はそう考えて、意を決して聞いてみる事にした。

「悩みっていうか、気になってる事があるんだよね……。」

 そこで一回言葉を切って、頭の中を整理してからもう一度口を開いた。

「新さんと二人は仲が良いのかなって思って。新さんの話を聞いていたら、二人を頼りにしてる感じだったし……。」

 あの時の新さん、二人のことを話題に出したら少しだけだけど微笑んでいた……気がするし、どういう関係なんだろうと気になっていた。

 私の疑問に二人は一旦顔を見合わせたけど、すぐに話してくれた。