最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「神菜さん、全て完璧です……。」

 かん、ぺき……?

 そっか、良かったぁ……。久しぶりに事務仕事したから、実は少しだけ心配だった。

 でも創さんにそう言ってもらえて、少し自信を取り戻した気がする。

「凄い……。どれも穴が開いてなくて、きっちりと書かれている……。」

 完璧だと言われて喜んでいる私の隣で、創さんは資料を見ながら呆然としていた。

 だけどやがて創さんは資料から顔を上げ、私のほうに向き直った。

「神菜さん、あの……お願いが、あるんです。」

「……お願い、ですか?」

 創さんからお願いなんて……何だろう?

 純粋に気になった私は、創さんに言葉を繰り返して聞いてみた。

 創さんは少しだけ悩んでいるような感じにも見えたけど、すぐに私を見据えた。

 そのまま創さんは、ある言葉を口にした。

「神菜さん……生徒会に、入っていただけませんか?」

「……え?」

 まさか創さんからそんなことを言われるとは思ってなくて、思わず素っ頓狂な声を発してしまった。

【続く】