最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 普通に良い人だと思うし、私をいじめていた人とは別人だと思うほどの変わりようだけど……トラウマになってしまっているのか、好きだとはどうしても思えなかった。

 だから……ごめんなさい、来栖さんっ!

 心の中で謝っておいて、はぁ……と息を意味もなく吐く。

 伸びをして、体をほぐして視線をなんとなく廊下のほうに向ける。

 その時、ある人が私の視界に飛び込んできた。

 あ、創さんだ……。

 創さんから謝罪された日から、一度も創さんとは言葉を交わしてはいない。

 まぁ姿を見ることがなかったから、当然だよね。

 そんなことをぼんやりと考えて眺めていると、突然創さんの姿が消えた。

 えっ……?

 さっきまで廊下を歩いていたはずの創さんが消えていて、思わず首を傾げてしまった。

 創さんの足が速くて先に行ったとも考えられたけど、不思議に思った私は廊下へと歩いていった。

 教室からひょこっと覗いてみる。

 わっ、た、大変なことになってる……!

 私は廊下に広がっている光景を目の当たりにして、思わず創さんの元へと駆け寄った。