最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 「気の利いた返事ができなくて、ごめんなさい。」と再度私は謝る。

 私が謝るのは良いんだ。だって私も、私が……。

「だから……その気持ちだけ受け取っておきます。本当にありがとうございます。」

 あはは、とぎこちない笑みを浮かべたまま、そんな言葉を発す。

 これ以上は、話が持たないや……。

 そう思った時、突然新さんが私の目の前に立ち塞がった。

「もう話は終わりだろ。だったら、俺たちはもう帰る。」

 そう言って私のほうに振り返り、不意に私を抱き上げた新さん。

 ……へっ?

 驚いて声が出なかったけど、新さんはそんな私にお構いなしで来栖さんに背を向けたまま、来栖さんに言い放った。

「言っとくが、栞が怒ってなくても、俺はお前を一生許さないからな。」

 その瞬間、新さんはテレポートを使った。

 ……どうして新さんは、私の気持ちを分かってくれているんだろう。

 私は新さんに抱き上げられたまま、そんなことを思っていた。



 降り立った場所は何回か来ている新さんの寮のお部屋。