最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 そう思ったけど、来栖さんが顔をとりあえず上げてくれたから……良い、のかな?

 私は新さんに頭を下げてから、来栖さんに向けてこう言った。

「来栖さん、私は怒ってません。だからそうやって、謝らないでください。……でも、ありがとうございます。」

 私は謝罪を求めたいわけじゃない。でも、謝ってくれた来栖さんにそれは流石に失礼すぎる。

 このセリフももう何回言っただろうと思うほど、聞き覚えがありすぎた。

 でも私は……これだけは確実に言っておきたい。

「来栖さんがあの出来事を仕掛けたとしても、引き金はきっと私なはずです。だから私も……ごめんなさい。来栖さんに、あんなことをさせてしまって……。」

「……どうして、謝るの。僕が一方的に悪いんだから、謝らせておけばいいのに。何なら、罵声だって浴びせても――」

「私が、嫌なんです。」

 私は来栖さんの言葉を遮り、苦笑いを浮かべながらそう言い放った。

 そう、私が嫌なだけ。謝られるのが。それだけ、なの。

「私は謝られることに慣れていないんです。だからこういった時、どんな反応をすれば正解なのか分からなくて……。」