そう思ったけど、来栖さんが顔をとりあえず上げてくれたから……良い、のかな?
私は新さんに頭を下げてから、来栖さんに向けてこう言った。
「来栖さん、私は怒ってません。だからそうやって、謝らないでください。……でも、ありがとうございます。」
私は謝罪を求めたいわけじゃない。でも、謝ってくれた来栖さんにそれは流石に失礼すぎる。
このセリフももう何回言っただろうと思うほど、聞き覚えがありすぎた。
でも私は……これだけは確実に言っておきたい。
「来栖さんがあの出来事を仕掛けたとしても、引き金はきっと私なはずです。だから私も……ごめんなさい。来栖さんに、あんなことをさせてしまって……。」
「……どうして、謝るの。僕が一方的に悪いんだから、謝らせておけばいいのに。何なら、罵声だって浴びせても――」
「私が、嫌なんです。」
私は来栖さんの言葉を遮り、苦笑いを浮かべながらそう言い放った。
そう、私が嫌なだけ。謝られるのが。それだけ、なの。
「私は謝られることに慣れていないんです。だからこういった時、どんな反応をすれば正解なのか分からなくて……。」
私は新さんに頭を下げてから、来栖さんに向けてこう言った。
「来栖さん、私は怒ってません。だからそうやって、謝らないでください。……でも、ありがとうございます。」
私は謝罪を求めたいわけじゃない。でも、謝ってくれた来栖さんにそれは流石に失礼すぎる。
このセリフももう何回言っただろうと思うほど、聞き覚えがありすぎた。
でも私は……これだけは確実に言っておきたい。
「来栖さんがあの出来事を仕掛けたとしても、引き金はきっと私なはずです。だから私も……ごめんなさい。来栖さんに、あんなことをさせてしまって……。」
「……どうして、謝るの。僕が一方的に悪いんだから、謝らせておけばいいのに。何なら、罵声だって浴びせても――」
「私が、嫌なんです。」
私は来栖さんの言葉を遮り、苦笑いを浮かべながらそう言い放った。
そう、私が嫌なだけ。謝られるのが。それだけ、なの。
「私は謝られることに慣れていないんです。だからこういった時、どんな反応をすれば正解なのか分からなくて……。」

