最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 僕が、優しい人……?そんなわけ、あるはずないのに。

 僕は最低で最悪なことをしてしまった、愚か者。

 柊木栞が気に食わなかっただけで、殺そうとしかけた最悪な男なんだ。

 今冷静になって考えてみれば、最悪なことをあの人間にしてしまった。

 さっきまで柊木栞や神々に対しての、怒りや不満で溢れていたのに……それが嘘のように消えていく。

 でもそれでも、絶対にそんなわけない。

 僕が、優しいって……いくらなんでも、それだけは違うと思う。

 それに、誰かを弄ぶ時もいつも咲空達を呼んで手伝ってもらっていた。

 優しいなんて言葉が、世界一似合わない男なのに……。

「でも、僕はっ……!一人じゃ、何もできない、虚勢を張っている男で――」

「……マイナスなこと言うの、今から禁止ですっ!そうやって自分を卑下しないでください!」

 思わず神菜の声に、びくっと肩が震える。

 神菜……こんなに大きな声も出せたんだ……。

 そんなどうでもいいところに驚きながらも、神菜の言葉に耳を傾け続ける。

「来栖さんは、凄い力を持っています。それを私なんかに使わずに周りの人に使ってあげてください。それが……私のお願いです。」