最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「来栖さんが頑張っていることは分かります。私の為にここまで用意してくれて、ありがとうございます。」

 それだけは純粋に嬉しくて、思いの丈をありのままに伝える。

 でも来栖さんには、これが足りなかったんだと思う。

「だけどもう少し、自分を大切にしてくださいっ!今だって、隈が見えますよ。」

 きっとこの隈が、来栖さんの努力の証だ。

 来栖さんは学校でもトップクラスにいて、全てにおいて手を抜かずに頑張っている。

 だけどきっと、私のことばかりを気にして、自分を大切にはしてこなかったんだと私は思う。

「自分自身を大切にしてあげて、周りの人にも優しくしてあげてください。来栖さんはきっと、優しい人だから。」

 努力ができる人はそれだけの力を持っているってことだ。

 だからそれを私に使わずに、Zenithの皆さんや生徒さんたちに使ってあげてほしい。

 来栖さんは私の言葉を聞いて、小刻みに震えている。

「でも、僕はっ……!一人じゃ、何もできない、虚勢を張っている男で――」

「……マイナスなこと言うの、今から禁止ですっ!そうやって自分を卑下しないでください!」