最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 ショックのあまり膝から崩れ落ち、絶望の表情を浮かべていた。

「な、何で……?僕は神菜しか見てこなかった。神菜の為にいろんなものも用意した。なのに、どうして……。」

 きっと来栖さんの本性を知るまでだったら、この告白を純粋に喜べていた。

 だけど……全部を知ってしまった今、好意を……抱くことができなかった。

「私は……あなたのような、自分の為に平気で他人を傷つける人とは付き合えません。」

「どうして……!僕は君の為にこれまでずっと頑張って来たのに……!」

 来栖さん……どれだけ頑張っても、私はそんな人は好きにはなれない。

 その時、ある事を思いついて来栖さんにこんなことを尋ねた。

「ごめんなさい。……ですが、私のお願いを聞いてくれますか?」

 断ったことは本当に申し訳ない。

 だけど今の来栖さんを作ったのは、紛れもない私。

 来栖さんにゆっくりと近づき、目線を合わせるために来栖さんの前で屈む。

「お、ねがい……?」

「そうです。お願いです。」

 告白を断っておいて図々しかもしれないけど、これだけは言っておきたかった。

 柊木栞の時では、絶対に言えないこと。