最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「やっと、やっと会えたね。……神菜。」

 目の前には今テレポートしてきたであろう、来栖さんが意味深な笑みを浮かべて立っていた。

 これでもかってほど、嬉しそうな来栖さん。

 正直、この笑みが凄く怖い。

 大分トラウマになっているんだな、なんて考えながら私は口を動かす。

「さっきのは、何ですか。」

「さっきの?あぁ、檻のこと?神菜を捕まえるために用意したんだ。避けられちゃったけど。」

 やっぱり……私を捕まえるために、したんだ……。

「何で、そんなことをするんですか。あなたに捕まえられる覚えは、ありません。」

 あえて強気な態度で言い、私は来栖さんを見据える。

 来栖さんは相変わらずふふっと笑みを浮かべていて、愉快そうだ。

 この前、私を痛めつけようとした時みたいに。

 だけど今は元宮神菜だから、何も気にする必要はない。

「それに魔獣も、あなたがしたんですよね?どうして、ですか。」

 魔獣を自分の為に利用するなんて……やっぱり、来栖さんは恐ろしい人なのかもしれない。