最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 さ、皐月君も大変そうだ……。頑張って、皐月君……!

 心の中でエールを送り、三人の元へと戻る。

 だけどその時、邪気が含まれた魔力の気配がした。

 でもそれは一瞬にして消え、跡形もなく気配が消え去った。

 え……今のって、何?

 仕事は毎日こなしてるはずなのに、こんなふうに来るなんて……今日は少し警戒したほうが良いかもしれない。

「栞?どうしたの?」

「……う、ううんっ!何でもないよ。」

 明李君が心配そうに私のほうに速足で駆け寄ってきてくれ、私の顔を覗き込んでくる。

 心配をかけないように慌てて笑顔を取り繕い、あははと笑ってみせた。

 正直気になることはあるけど、今は下手に動かないほうが良い。

 明李君はまだ心配そうな視線を向けてくれていたけれど、私は気にしないふりをして席に戻った。

「明李君、行こ?」

「う、うんっ……。」

 心配してくれた明李君には申し訳ないけど、ここでその話はできないんだ……。

 心の中で「ごめんね、明李君っ……!」と思いながら、私はその時間をなんとか乗り切った。