ふふっ、皐月君と仲良くなれて良かった……!

 あの後教室に静かに戻り、みんなに結構心配された。

 疾風君や和向君は自分のことのように焦ってくれて、明李君は私にぎゅーっと抱き着いている。

「みんな、心配かけてごめんね。」

 授業のほうは疾風君たちが何とか誤魔化してくれたらしいけど、心配をかけてしまった。

 やっぱり心配されるようなことしたら、ダメだよね……。これからは気をつけようっ……!

 自分の行動を反省して、しゅんと項垂れる。

 申し訳なくなって視線を下に下げていると、聞き覚えのある声が聞こえた。

「栞ちゃーん!」

「えっ?」

 めいちゃん……?

 めいちゃんの声が聞こえ、ばっと勢いよく顔を上げる。

 三人も聞こえたようで、きょろきょろと辺りを見回していた。

 私も辺りを確認するように首を動かしていると、何かが突然ぽすっと当たった。

「えへへ、栞ちゃん来ちゃった。」

「め、めいちゃん……!?」

 私にぎゅっと抱き着くように引っ付いためいちゃんに、驚きの声を上げる。