最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 人間の答えに呆気に取られている間にも、言葉を続けている。

「だから私は、形野さんも優しい人だって思っているから怖くありません。それに、あんな事されたのは私の落ち度でもあるんですから……。」

 落ち度……?何でこの人間がそんな思いつめたような声色で、そんな事言うの?

 いじめたのはただ単に僕たちが気に食わなかっただけっていう、理由も根拠もない幼稚なものなのに……。

「落ち度……って、何?」

「な、何でもないんです……!気にしないでください……!」

 乾いた笑みを無理やり浮かべて、人間はまた踵を返そうとする。

 理由をはぐらかすって、何でそんなことする意味が……。変に気を遣ったのか……?

 そんなことを頭の中で巡らせ、僕は思わず行動に移していた。

 人間の制服の端を掴み、引き留める。

「ふぇっ……?」

「もう少しだけ、ここにいて。」

 素っ頓狂な声を出している人間に、小さな声で言う。

 人間は理解ができていないのか、納得していないのか、ゆっくり言葉を発した。

「で、でも、形野さんは私のこと嫌いなんじゃ……。」