――どうしようもないくらいの、お人好しだ。
「あれ、皐月。もしかして照れてるの~?」
「そんなわけない。めい、嘘を言わないで。」
よく分からない戯言を言っているめいに鋭い視線を投げかけ、はぁ……と息を吐く。
人間は今も尚、にこにこしていて逆に心配になった。
「何で、怖がらないわけ?僕は前に、あんたを殺そうとしかけた組織の一員なのに何で平然としていられるの?」
風羽さんにやられた事、覚えていないわけではないはず。
だからこそ、何でこんなに笑ってられるのかが不思議だった。
僕も曲がりなりにも魔族で、人間なんかすぐに瀕死状態にさせられる。
不安だとか、恐怖だとか……抱かないわけ?
人間にストレートに投げかけると、人間はうーんと唸ってからスパッとこう言った。
「怖くないわけじゃないですけど、形野さんはきっと、優しい人だって思っているからです。Zenithの皆さん、本当はきっと優しい人たちなんじゃないかって……思ったからです。」
何、それ……。そんな確証のない推測で判断してるってこと……?
「あれ、皐月。もしかして照れてるの~?」
「そんなわけない。めい、嘘を言わないで。」
よく分からない戯言を言っているめいに鋭い視線を投げかけ、はぁ……と息を吐く。
人間は今も尚、にこにこしていて逆に心配になった。
「何で、怖がらないわけ?僕は前に、あんたを殺そうとしかけた組織の一員なのに何で平然としていられるの?」
風羽さんにやられた事、覚えていないわけではないはず。
だからこそ、何でこんなに笑ってられるのかが不思議だった。
僕も曲がりなりにも魔族で、人間なんかすぐに瀕死状態にさせられる。
不安だとか、恐怖だとか……抱かないわけ?
人間にストレートに投げかけると、人間はうーんと唸ってからスパッとこう言った。
「怖くないわけじゃないですけど、形野さんはきっと、優しい人だって思っているからです。Zenithの皆さん、本当はきっと優しい人たちなんじゃないかって……思ったからです。」
何、それ……。そんな確証のない推測で判断してるってこと……?

