「新さん! 栞無事ですか!?」
「しーちゃん大丈夫ですか!?」
扉からは焦った様子の疾風と和向が転がり込むようにして顔を覗かせた。
似たような言葉を発しながら入ってきた二人に、「あぁ。」と返す。
「栞は家に帰らせた。明日は休ませるつもりだったが……栞が行くと言い出したから、明日は連れて行く。」
俺の言葉にほっと安堵した目の前の二人に、どれだけ栞の身を案じていたのかが伝わってきた。
Anarchyの幹部は基本、俺が信頼している奴だから、この二人のことも信頼している。
翔葉によると、俺が来る前必死に栞を助けようとしていたみたいだから……こいつらには感謝しかないな。
「二人とも、栞を助けようとしてくれてありがとな。」
そう言って二人の頭をポンッと撫でる。
だが二人は苦い顔をして、俺を見つめてきた。
「新さんにお礼を言われるような事なんてしてないです。……俺たちも、悪かったんですから。」
「……それはどういう事だ。」
疾風の発した言葉の意味が分からなくて、言葉の真理を尋ねる。
「しーちゃん大丈夫ですか!?」
扉からは焦った様子の疾風と和向が転がり込むようにして顔を覗かせた。
似たような言葉を発しながら入ってきた二人に、「あぁ。」と返す。
「栞は家に帰らせた。明日は休ませるつもりだったが……栞が行くと言い出したから、明日は連れて行く。」
俺の言葉にほっと安堵した目の前の二人に、どれだけ栞の身を案じていたのかが伝わってきた。
Anarchyの幹部は基本、俺が信頼している奴だから、この二人のことも信頼している。
翔葉によると、俺が来る前必死に栞を助けようとしていたみたいだから……こいつらには感謝しかないな。
「二人とも、栞を助けようとしてくれてありがとな。」
そう言って二人の頭をポンッと撫でる。
だが二人は苦い顔をして、俺を見つめてきた。
「新さんにお礼を言われるような事なんてしてないです。……俺たちも、悪かったんですから。」
「……それはどういう事だ。」
疾風の発した言葉の意味が分からなくて、言葉の真理を尋ねる。

