最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「な、何ですか……?」

 形野さんはきっと私のことが嫌いなはずだから、何て言われるのかが怖い。

 恐る恐る失礼のないように静かに振り返って尋ねると、形野さんと視線が合った。

 だけどその視線は、最初に会った時のような嫌悪に満ちたものじゃなかった。

 幾分か優しくなった気がする視線に見つめられ、妙に縮こまってしまう。

 な、何を言われるんだろう……。

 そうやってドキドキしながら形野さんの言葉を待つ。

 形野さんは少しして私から視線を外し、ぽつりと呟いた。

「めいのことは、感謝してる。あ、ありがと。」

 ……お、お礼?

 まさか感謝を伝えられるとは思わず、きょとんとしてその場に突っ立ってしまう。

「皐月がお礼言うなんて、明日は台風でも来るんじゃない?」

「お前は失礼だな。」

 若干フリーズしている私にはそんな二人の会話なんて聞こえず、やっとのことではっと我に返ることができた。

「い、いえ……お礼を言われるようなことは全く……。めいちゃんが元気になって良かったです。」