最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「えっ……。」

 そこには……目を疑うような光景が広がっていた。

 生徒さんたちがいた場所は大きなごみステーションが近くにあり、その中にボロボロになった人型の可愛らしい人形が捨てられてあった。

 きっとさっきまで訴えかけていたのが、この人形さんだっ……。

 生徒さんたちもさっき、人形だと言っていたし間違いないはず。

 動く気力も話しかけてくる気力もないのか、その中でぐったりと目を瞑っている人形さん。

 私は急いで中から人形さんを取り出し、小さな裁縫セットを用意した。

 もう授業は諦めるしかないな……と考えながら、近くのベンチへと移動する。

 ハンカチを広げ、その上に人形さんを乗せて汚れを綺麗に取り払った。

 所々布が破れている個所もあって、丁寧に縫い直していく。

 良かった……ミニ裁縫セット持ってきてて……。

 何かあった時の為に常備していたものだったから、結果的にこんな形で役に立って良かった。

 人形さんは両手サイズだからパーツ一つ一つが小さいけど、すぐに直すことができた。