最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 きっと成生は、争い事が苦手なんだと思う。それは僕も分かっていた。反抗しなかっただけ、良かったかもしれない。

 でも少しだけ……面白くないんだ。

 咲空によると僕ってサイコパスらしいから、暴れると何をするのか分からないんだって。

 だけど、面白くないから面白くする。それって悪いことなのかな?

 僕にとってそれは日常茶飯事で、当たり前のこと。

 本当は柊木栞をあそこで追い詰めて瀕死状態にさせようとしたけど……作戦変更かな。

 ――神々新の、余裕をぶっ壊してやりたい。

 その為には柊木栞を使う必要があるけど、今それはハイリスク。

 実行するなら、もう少し騒ぎが収まってからにすればいい。

 でも……なんだか、引っかかるものがあった。

 柊木栞を、痛めつけちゃいけないって、気がしてる……。

 気のせいでありえないと考えているけど、柊木栞がどうしようもなく……元宮神菜に似る時があった。

 この前のことでも、あの泣き顔が妙に忘れられない。

『怖くないわけじゃ、ないですよ……。でも……当たり前、なんだから……。』