最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

 それ以来暗いところが苦手になり、極力近づかないように対処していた。

 でも突然来られるのは、反則っ……!

 なかなか復旧しない照明に不安はどんどん募っていって、情けない声を洩らしてしまいそうになる。

 下唇を噛んで何とか我慢するけど……ううっ、怖い……。

「大丈夫だ、俺がいる。」

 新さんはそんな私を抱きしめたまま、安心させてくれるように優しい声色で言ってくれる。

 頭を撫でられ、だんだんと落ち着いてきて、申し訳なくなってしまった。

「……ごめんなさい、新さん。」

 小さく謝罪の言葉を呟くと、それが聞こえていたのか新さんは抱きしめる力を一層強めた。

「謝るな。」

 新さんの言葉は、小さくても力強く聞こえるから、自然と安心できてしまう。

 不思議な人だ……なんて考え、ふふっと笑みを漏らすと急にぱちっと照明が一斉に戻った。

 よ、良かった……。あ、明るくなった……。

 風の音はまだ鳴りやんでいないけど、明かりがあるおかげで恐怖心は大分薄れた。

 いつもならきっと、怖くて泣き叫んでしまっていただろう。