最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「どうしてお前なんかがあの人間に加担しているか知らないが、所詮はただの……っ!?」

 変な戯言を言っているそいつを軽く蹴り飛ばす。

 軽く数十メートル吹っ飛び、向こうの階段まで飛んだそいつ。

 辺りからは悲鳴も聞こえ、うざったいと俺は思いながらもそいつに近づた。

 正直、これだけでは全く足りない。

 栞が受けた痛みはこんなものじゃないはずだ。

「栞の痛み、ここで返してやってもいいが?」

 もうほとんど瀕死状態のそいつに、吐き捨てるようにして言う。

 これ以上やっても騒ぎになるだけだろうし、こいつが死んでは面倒なことになる。

 だがきっちりと返させるからな。覚悟は……栞に嫌がらせをした時点でとっくにできているか。

 俺は踵を返し、面倒なことになる前に戻ろうとした。

「お前は、そこまであの人間に、惚れ込んでんの……?」

 栞に惚れ込んでいる?……愚問だな。

「あぁ。あいつはお前みたいな奴が近づいていい奴じゃない。次、栞に何かしたら今度は殺すからな。」

 生き地獄でも見せてやろう、なんて考え俺はその場から去った。