「……ありがとな。」
どうしてここまで、こいつは優しいんだろうか。
自分のことは後回しにして、他人のことばかり優先する。
……本当に、どうしようもなく変な人間だ。
だが、俺はそんなお前が……溺れるほど、大好きだ。
翌日もいつもと同じように栞と一緒に学校へ登校する。
最初こそは好奇の目に晒されたり、陰で言われたりすることも多かったが、最近はあまり見なくなった。
俺と栞がいることに驚いているのか、俺が登校しているのかに驚いているのかは分からないが……まぁ驚かれるのも無理はない、か。
全く学校に行かなかった俺が突然来だしたら、変に思われるのは当然だろう。
なんて、どうでもいい考え事をしながら栞を階段まで送る。
「新さんも、頑張ってくださいっ!」
いつも別れ際にそう言われていて、どうしようもなく抱きしめたくなる時がある。
こんな可愛い奴を、誰にも見せたくない。
「あぁ。」
だが俺はそんな独占欲を押し込め、無理やりに口角を上げる。
栞はいつものように、俺の言葉を聞いてからぱたぱたと教室のほうへと向かっていった。
どうしてここまで、こいつは優しいんだろうか。
自分のことは後回しにして、他人のことばかり優先する。
……本当に、どうしようもなく変な人間だ。
だが、俺はそんなお前が……溺れるほど、大好きだ。
翌日もいつもと同じように栞と一緒に学校へ登校する。
最初こそは好奇の目に晒されたり、陰で言われたりすることも多かったが、最近はあまり見なくなった。
俺と栞がいることに驚いているのか、俺が登校しているのかに驚いているのかは分からないが……まぁ驚かれるのも無理はない、か。
全く学校に行かなかった俺が突然来だしたら、変に思われるのは当然だろう。
なんて、どうでもいい考え事をしながら栞を階段まで送る。
「新さんも、頑張ってくださいっ!」
いつも別れ際にそう言われていて、どうしようもなく抱きしめたくなる時がある。
こんな可愛い奴を、誰にも見せたくない。
「あぁ。」
だが俺はそんな独占欲を押し込め、無理やりに口角を上げる。
栞はいつものように、俺の言葉を聞いてからぱたぱたと教室のほうへと向かっていった。

