そんな自分の気持ちが分からずに首を傾げていると、新さんの声が聞こえてきた。
「栞、また明日な。何かあればいつでも連絡しろ。」
「……っ、はい!」
ぼーっとしてしまっていたから一瞬反応が遅れてしまったけど、私は大きな声でそう返した。
新さんはそんな私の返事を聞いてふっと微笑み返してくれた後、心配そうに踵を返して帰っていった。
自分の部屋に入り、ガチャっとドアを閉める。
その途端、へなへなと力が抜けてその場に座り込んでしまった。
一人になった途端、恐怖がまたやってきて無意識に震えだす。
「……っ、はぁっ。」
やっぱりまだ、怖いって思ってしまう……っ。
まだ恐怖が、自分の中にある……。
新さんがいてくれて多少はマシになったと思っていたけど……全然ダメだった。
こんな一つの出来事で恐怖に苛まれるって事は、私が魔術師として全く育っていないという証だ。
……ううん、私はもう“あの頃”と一緒じゃないんだから。
私はそう思うようにして頬を叩いて、自分に喝を入れ直した。
「よし!」
学校で何があっても絶対に負けない! こういう時こそ、魔術師の意地を見せる時だ!
私はそんな気持ちを持つ事を心掛けながら、明日へと備えた。
「栞、また明日な。何かあればいつでも連絡しろ。」
「……っ、はい!」
ぼーっとしてしまっていたから一瞬反応が遅れてしまったけど、私は大きな声でそう返した。
新さんはそんな私の返事を聞いてふっと微笑み返してくれた後、心配そうに踵を返して帰っていった。
自分の部屋に入り、ガチャっとドアを閉める。
その途端、へなへなと力が抜けてその場に座り込んでしまった。
一人になった途端、恐怖がまたやってきて無意識に震えだす。
「……っ、はぁっ。」
やっぱりまだ、怖いって思ってしまう……っ。
まだ恐怖が、自分の中にある……。
新さんがいてくれて多少はマシになったと思っていたけど……全然ダメだった。
こんな一つの出来事で恐怖に苛まれるって事は、私が魔術師として全く育っていないという証だ。
……ううん、私はもう“あの頃”と一緒じゃないんだから。
私はそう思うようにして頬を叩いて、自分に喝を入れ直した。
「よし!」
学校で何があっても絶対に負けない! こういう時こそ、魔術師の意地を見せる時だ!
私はそんな気持ちを持つ事を心掛けながら、明日へと備えた。

