この学園に来るまで、私はこんな風に思われたことはなかった。
だからみんなが優しすぎるのには今も驚いているし、信じられていない。
でもそう思うのも失礼だと思うほど、新さんの優しさは凄まじいものだった。
「ふふっ、新さんは本当に優しいですね。尊敬しちゃいます。」
新さんの優しさは一体どこで磨かれたものなのだろうか?と純粋に気になってしまう。
だけど新さんは、何故か顔をしかめてぽつりと吐き出した。
「俺はきっと、栞が言うような優しい奴じゃない。お前だけに、優しくしてるんだ。」
……この前も確か、そんなことを言っていた気がする。
私だから。……それはやっぱり腑に落ちないと感じてしまう。
でもそれが今は、凄く嬉しかったんだ。
新さんが私のことを思ってくれてるって、実感ができたから。
だけどずっと、新さんに甘えるわけにはいかない。返さなきゃいけない恩がたくさんあるんだからっ!
でも少しだけ……甘えてみたくなってしまった。
「新さん、あの……わがまま、言っても良いですか?」
「ん?どうした?」
正直、こんな立場の私が言ってもいいか悩むところで、易々と言える立場ではない。
だからみんなが優しすぎるのには今も驚いているし、信じられていない。
でもそう思うのも失礼だと思うほど、新さんの優しさは凄まじいものだった。
「ふふっ、新さんは本当に優しいですね。尊敬しちゃいます。」
新さんの優しさは一体どこで磨かれたものなのだろうか?と純粋に気になってしまう。
だけど新さんは、何故か顔をしかめてぽつりと吐き出した。
「俺はきっと、栞が言うような優しい奴じゃない。お前だけに、優しくしてるんだ。」
……この前も確か、そんなことを言っていた気がする。
私だから。……それはやっぱり腑に落ちないと感じてしまう。
でもそれが今は、凄く嬉しかったんだ。
新さんが私のことを思ってくれてるって、実感ができたから。
だけどずっと、新さんに甘えるわけにはいかない。返さなきゃいけない恩がたくさんあるんだからっ!
でも少しだけ……甘えてみたくなってしまった。
「新さん、あの……わがまま、言っても良いですか?」
「ん?どうした?」
正直、こんな立場の私が言ってもいいか悩むところで、易々と言える立場ではない。

