最強さんは魔術少女を溺愛したい。② ~最強さんからの優しすぎる寵愛~

「何を言っているんだ。そんなことあるわけないだろ。」

「へぇ……あなたがそんなに甘い男だとは知りませんでした。意外な一面ですね。」

「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ。」

 ふ、二人とも、何の話をしているんだろう……?

 それに気のせいだと思うけど、妙にバチバチ火花が散っているように見える。

 流石にそれは例えだけど、それくらい二人が睨み合っている。

 ど、どうしよう……?

「栞、行くぞ。」

 あわあわと慌てていると、そんな言葉と共に新さんに手を引かれた。

 それが焦っているように見えるのは、気のせい……?

「じゃあ栞さん、また今度会いましょうね。」

「は、はい……。」

 相変わらず創さんはにこにこと愛想の良い笑顔を浮かべている。

 しっかり名前のところを偽名へと変えているところが、ちゃっかりしていると思ってしまった。

 な、なんだかちょっと怖い気が……。

 こっそりそんなことを思いながら、新さんに引かれるままついていった。



 いつもの中庭に連れてこられ、今私は何故か新さんの膝の上に座っている。

 抜け出そうにも新さんの手の力が強すぎて逃げられない。